弁財天

ゴフマン「専門家を信じるのではなく、自分自身で考えて判断せよ」

仏は全PWRに装備済。各国別フィルター付きベント対応状況 update8

Severe Accident Management and FilteringStrategies January9, 2013 Maria G. Korsnick/Chief Nuclear Officer/Chief Operating OfficerConstellationEnergy Nuclear Group ML13009A152

Implementing Lessons Learned from Fukushimaのページに掲げれられた
SECY-12-0157のほうが正式版かも。

BWRでの各国別フィルター付きベント対応状況。p102/331

独、スイス、スェーデン、フィンランド対応してる国はある。やっぱGE製はダメだな。

PWR(BWR以外)の各国別フィルター付きベント対応状況。p103/331

PWR(BWR以外)でのフィルター付きベント対応状況。 仏は全PWRに装備済み(p94/331)、独、オランダ、スェーデン、スイス。原発やめると決めた国ほどフィルター付きベントに対応してる。たぶんここに日本が原発を推進できるヒントがある。安全対策をやらない原発はおいしいのだ。

独にはフィルター付きベントの設置規制はないがチェルノブイリ事故以来すべてのBWRとPWRに自主的に設置したらしい。(p93/331)どこぞの猿とか土人とか呼ばれてるクニとは大違いだ。どうしてこんな大きな違いがでてしまったのだろう。

スイスにはGE製MarkⅠ型BWRが1基ある。スリーマイル島の事故を受けてフィルター付きベントをMarkⅠ型に設置している。(p96/331) こういうのを見ちゃうと東電というか日本のムラが怠慢だったとしか思えない。どうして地震の多い日本の原発は安全対策がデタラメなのだろうか。

なんとブルガリアのVVERにもフィルター付きベントが付いていた。

日本はカネも時間もあったのにいったい何に遣っちゃったの。御用学者とか天下り?

GEのBWRはMarkⅠ型だけでなくⅡ型も格納容器のサイズが小さすぎて過酷事故発生時に危険な状態になる。かといってこんな老朽化したポンコツにフィルター付きベントを増設してもカネの無駄だし、かといって廃炉もカネかかるし…ジレンマですな。

GEの設計+日本メーカー(東芝、日立、三菱重工)という組み合わせが最悪なのかも。

新安全基準の焦点 全原発にフィルター付きベント 義務化「非科学的」の指摘も 産経新聞 2月10日(日)7時55分配信

原子力規制委員会が了承した原発の新安全基準の骨子案について、規制委は国民からの意見公募を始めた。今月末までの予定で、「世界最高水準の厳しさ」(田中俊一委員長)とされる新安全基準は7月に法制化される。新基準の最大の焦点は、原子炉内の蒸気に含まれた放射性物質を取り除く「フィルター付きベント(排気)設備」の設置だ。原子炉タイプによって設置までに猶予期間が設けられる見込みで、原子炉タイプで再稼働時期が大きく左右される。

 東京電力福島第1原発には、原子炉格納容器内の圧力を逃すベント設備にフィルターがなかった。ベントをすれば大量の放射性物質が放出されることになるため、住民の避難を先に行う必要があり、ベントに時間がかかった。辛うじてベントは成功し、格納容器が爆発するという最悪の事態は避けられたが、フィルター付きベントの必要性が表面化した。

 国内の原発(50基)は沸騰水型(BWR)と加圧水型(PWR)に分類されるが、規制委が今月6日に了承した新安全基準の骨子案では、BWRは設置されていないと再稼働は認められない。一方、PWRには設置までに猶予期間が設けられる見通しだ。

 BWRは原子炉の熱で発生した蒸気によって発電タービンを回すため、汚染水が循環し厳重に閉じ込める必要がある。過酷事故が発生した際はフィルターが不可欠となるため、規制委は再稼働の条件とした。

 これに対し、PWRは原子炉内を循環する1次系の水を通した配管で2次系の水に熱を伝え、沸騰した2次系の蒸気でタービンを回す。1次系と分離された2次系の水は放射性物質で汚れていない。

 また、PWRは格納容器がBWRの約10倍と大きいため、圧力上昇による水素爆発の危険性は比較的少なく、プラントメーカーの技術者は「フィルター付きベントの必要性はBWRに比べ低い」と説明する。

 今年1月にフィルター付きベントの基礎工事が始まった東電柏崎刈羽原発7号機(新潟県)では、50トンの水を貯蔵したタンクが原子炉の外に設けられた。これが「フィルター」の役割を担う。圧力容器からの蒸気をタンクに通し、放射性物質を水中で濾過(ろか)後、外に出す仕組みだ。放射性ヨウ素やセシウムなどを千分の1程度に減らせるという。

 ただ、フィルター付きベントは、全国に26基あるBWRのいずれも未設置だ。7月の法制化で設置が義務付けられれば「国内原発の半数以上が当面再稼働できなくなる」(関係者)。このため、骨子案の最大の焦点となっている。

 フィルターの設置工事は厚さ3センチの鋼板でできた格納容器に穴を開けるなど難しく、完成に約2年かかるとされる。有識者の一部はフィルター付きベントの設置義務に疑問を示す。来馬克美・福井工大教授(原子力技術応用工学)は「心配だからすべてに設置するというのは科学ではない。規制委の専門性が感じられず、安全規制とは違うのではないか」と話す。

 新安全基準が施行される7月までに、骨子案が求める条件をすべて満たすのは不可能だ。電力業界からは「すぐ必要なものと中長期的に必要なものの区分けを明確にしてほしい」(八木誠・関西電力社長)との声も聞かれる。

【用語解説】原発の新安全基準

 「地震・津波」「過酷事故対策」「設計基準の見直し」を骨子とし、原発の稼働条件となる基準。最新の知見を基に原発の安全基準を策定し、既存原発にも適用を義務付ける「バックフィット制度」を導入した。電力会社は新基準に合わせた施設の改造や増設が必要となる。原子力規制委員会は新基準に対する国民からの意見募集を7日から今月末までの日程で実施。7月に法制化する。

『PWRは格納容器がBWRの約10倍と大きいため、圧力上昇による水素爆発の危険性は比較的少なく、プラントメーカーの技術者は「フィルター付きベントの必要性はBWRに比べ低い」と説明する。』←PWRのメーカーって三菱重工か?

それでは、仏を筆頭に欧では「フィルター付きベント」を標準装備しているのはなぜ? 地震が多い日本で安全対策を軽視しているが、どっちが非科学的なのかwww

たぶん日本(三菱重工)にフィルター付きベントを装備する技術力はない。サンオノフレの蒸気発生装置のような結果になってしまうのだ。

もともと地震断層の上に原発を建設とかしてるのだからその時点で発狂してしまい海外のようなマトモな安全対策を考えようとすらしなかったかんじだろ。 もっと底辺で超危険なのだからフィルター付きベントのような上位の安全対策など無意味だとムラ自身納得してるのだろう。

1979年3月28日のスリーマイル島の事故と1986年4月26日のチェルノブイリ事故。ムラには2回も安全対策を強化するチャンスが与えられた。欧の状況を見てる限り、ふつうに安全対策を行なってればフクイチ事故は不可抗力などではなく防止することができたはず。結局これは技術的な問題ではなくどうしようもない程に腐って行き詰まった体制の問題なのだ。

フィルター付きベントには乾式とか湿式とかいろいろあるがフィルターで除去できるのはヨウ素だけだ。p121/331 セシウムやストロンチウムにプルトニウムなどなど他の放射能のフィルター機能はない。 あくまで炉心溶融時に発生した水素を放出して圧力を下げ注水するのが目的。風下の住民を守ってるとは言えない。

ムラの後ろ向きな考えに従うとヨウ素しかフィルターできないから風下にヨウド剤配って終わりにしようとか、セシウムやストロンチウムやプルトニウムはそのまま放出されてどうせ死んでしまうのだからフィルター付きベントを装備するのはやめようとか、匿名の寄付金のほうが住民に喜ばれるだろとかそんなとこだ。

フクイチでは既に避難済みで誰もいない住民の自宅に東電の社員が徹夜で電話をかけて確認していたためベントが遅れた話があった。フィルター付きベントを装備したとしてもヨウ素しか除去できない。結局はまた東電の社員が電話をかけることになり、ベントが遅れてメルトダウンするだろう。

ドーナツの形をしたサプレッションプール(別名ウェットウェル)は名前どおり蒸気を凝縮させて水に戻すのが役割で、放射能を除去するという目的で設計されてるわけではない。でも構造的に蒸気を水に通すのでそこで放射能を結果的にフィルターする効果がある。水温上昇するとそんな効果もなくなる。

「ヨウ素はpH値を高くしたフィルタープールに通すことでより効果的に捕捉することができる。さらに薬品を追加すると100%フィルター可能で長期間捕捉したままにできる。」←フィルター付きベントのプラントを再処理工場のように複雑にしていけばいいのだろうか。トリチウムは垂れ流しだけど。

「一部の外国のPWRは、銀ゼオライト層の乾燥フィルターを使用していて原子炉停止後1日以上の放置する。そうすることで金属繊維フィルターの放熱を利用しより崩壊熱を下げ格納容器内の粒子を沈静化させ繊維フィルター目詰まりや閉塞の可能性を減少させている。」 p123

原発は釜を開けるときに放射能を環境放出することになる。そのとき排気をフィルター付きベントに通すことで温度を下げ環境への放出を下げる用途に使っている「外国」があるとか。もちろん日本ではないだろう。乾式だから仏のアレバか。

ウェスチングハウスには湿式フィルター(FILTRA-MVSS/高pH値+金属繊維)も乾式フィルター(金属繊維+銀ゼオライト)もあるじゃないか。東芝はブタに真珠だな。

たぶんみんな気付いたと思うけどフィルター付きベントの装備が必要なのはガレキ拡散のゴミ焼却施設。

スウェーデンは1992年のBWR事故でECCS作動で配管破損の蒸気噴出(steam jet)が構造物を大量に破壊。この事故をきっかけに国家プロジェクトとしてFILTRAを開発することになった。 びっくりしたのは配管の大きさ。過酷事故時の圧力を想定したらとこんな巨大配管になった。 たぶん日本のムラに装備してるのは予算をケチったチャチなヤツでイザと言うときに役に立たない。



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